午後の未明

午前中は見事に睡眠に全ての時間を捧げる。
昼から、「小川未明童話集」(新潮社)を買う。
基本的に童話だから子供向けなんやろうけど。


そして―


これほどまでに洗練された日本語、いたってシンプルな表現の中に隠された深い真意。
人間の善と悪を穏やかな調子で鋭くえぐり出し、ただのめでたしめでたしではすまされない何かが、そこにあった。


ややもすると、大人こそが読むべきなのかもしれない、そんな一冊。
童話なんで一つ一つの話が短いゆえ、勉強の合間に最適ですな。


一つだけ紹介を。
赤いろうそくと人魚
北の海に住む人魚が、生まれてくる娘の幸せを願い、「暗く冷たい海で暮らすより、華やかで、どの生き物よりも人情味のある人間に育てられる方が幸せになるだろう」と人間の住む町で生み落とす。運良く、とても親切なろうそく職人の老夫婦に拾われ、大切に育てられる。
しかし・・・




このあと,信じられない出来事が!(ガチンコ風)