先日のこと

夕方、前の上司から突然電話がかかってきた。
この上司というのがとにかく厳しい人で、三日に二日は居残りで説教が当たり前だった。
ただ、社会人のいろはを叩き込んでくれた恩師のような存在だ。
口ではいつもボロクソに言うが、フォローもしてくれる人だった。


そんな上司からの電話である。
ある種『リング』の「七日以内に死ぬ」の電話より、怖い。
かかってきたときは、何事かと、正直驚いた。
おそるおそる電話に出る。
「もしもし」
上「おう、ukkari君か?」
「はい、お久しぶりです」
上「どうや、元気でやっとるか」
「はい、何とか」
上「おお、そうか。明日バーベキューをするんやけど、ukkari君どうや?」
「明日はちょっと予定あるんですよ。でも行きたいですねえ」
上「また6月にもやる予定やけん、また声かけたるわ」
「すいません。ありがとうございます」


こんな感じだった。
丁重にお断りしたが、声をかけてもらえたことが、素直にうれしかった。
きっと、行けばいつものようにいじられまくるんだろう。
でも、なぜだかぜひ行きたい気分になった、今日この頃。