70くらい

実家に帰った。
ばあちゃんの部屋が開いてたけん、ちょっと覗くと、
ばあちゃん横になっとったんよ。
で、トイレ行ってまたばあちゃんの部屋の前通って何気に部屋ん中見たら、
ばあちゃんいなくなってた。


かあちゃんが郡上で仕事が見つかったから、引っ越すよって大胆発言。
え、その歳で仕事!?とビックリ。
で、岐阜からも近い関市に引っ越し先を絞ってたみたい。
ああだこうだ言ってるうちに昼食。


お昼はばあちゃんの大好物のちらし寿司。
姉ちゃんと父ちゃんもいたけど、兄ちゃんは今回帰ってこれんかったみたい。
みんなおいしい、おいしいと言ってバクバク食べよった。
ばあちゃんなんて日本昔ばなしのごはんみたいに、
茶わんに山のようにうずたかく盛っちゃって。
外出用の服まで着ちゃって、食後にどっか行くんやろか。


しばらく食べてて、僕は突然泣きだちゃって、大声で。
あることに気づいたんよね。















泣きながら、


「ばあちゃん、もう死んでるのに、なんで?」


って、わめいたんよ。


そしたら、みんなニコニコ笑ってて。














で、そこで、目が覚めた。


ええ、夢オチです。
不思議と、リアルな夢やった。
で、そういえば、お彼岸やったのに、墓参り行ってへんかったなって。
それで、夢で会いに来てくれたんかもね。
明後日、独りでいってこよう。
うん、そうしよう。