妖刀

生まれて初めて日本刀を手にすることに。
文字通り、真剣。


美しすぎるその刀身に、思わず心を奪われそうになる。
日光に反射して冷たい光を放つその波紋に、身が凍えそうになる。
両手で柄を握ってみると、一瞬、魂を抜かれたような気持ちになる。


人格がこの刀に制されるような気分。


洗脳されまいと必死にこらえる。




剣を極めし者はこういう気持ちに打ち克って無の境地に身をおくことができたんやろうなぁ。