ばあちゃんこんなすごいもん習ってたんやなって。

大正〜昭和初期くらいの教科書を見てたんだけど、これがなかなかおもしろい。
どの科目も国家や天皇を賛美して止まない。
逆に蘇我氏藤原氏や足利氏みたいに皇室をないがしろにしたような人たちはボロクソに大悪人扱いされとった。
今の教科書にはとてもじゃないけど書けんね。まぁ世相を表しているということ。
歴史(当時は国史)の教科書なんかさ、使ってた人が落書きしてあったんやけどね。
よくやったでしょ、肖像画とかにヒゲ書いたり眉毛濃くしたりって。
そういうのがやってあったんだけど(いつの時代も子供の発想って変わらないのね)、聖武天皇とか後醍醐天皇みたいな皇族の肖像画にだけは何の落書きもないのよ。
きっと子供たちの間でも当時最大のタブーやったんやろうね。
でも、あいさつをする、人に親切にする、親を大事にする、物を大切にする
といった当たりまえだけど今の日本人が忘れかけてるようなことをきちんと明記している。
(特に儒教色の強い)価値観の押し付けはいかん、て話もあるみたいやけど、最低限のモラルくらいは教えるべきと思うよ。
あとは、学習レベル。今よりグンと高い。
計算も、漢字も、社会や理科も、家庭科(当時は女子のみ)や図工にいたるまで。
みんな授業についていけたんやろうか。