栄誉なき孤立
いわゆる一つの寒の戻り。
寒かったね。
授業で隣に座ってきた男の子から授業後、声をかけられた。
頭がもじゃっとしたアーティストチックな身なりの青年である。
「知らない人には話しかけるな、かけられるな」がモットーという超人見知りの自分を驚かせるには十分な一言であった。
彼は先生が言ったプリントの解答を聞きそびれたらしく、
「ここの問題の答え何て言ってました?」
内心あたふたしながら、それでも平静を装って、いたって紳士的に教える。
後輩のFとJを除けば初めて校内で会話をしたね。
今までだって「隣いいですか?」って聞かれてもびっくりして声も出ずコクリとうなずくだけやったし。
年末の親睦会にも行ってなかったし。
先生とですらほとんどまともなコミュニケイションとってなかったし。
そんなこんなでアァびっくりした。