御遣い

公用で近くの小学校へ行く。
校門はかたく閉ざされており、不審者を立ち入らせないオーラを感じる。




「最近は子供を狙った事件が多いでねぇ」




なんて思いながら車を校内へ入れ職員室へ。


凡そ自分が小学校の時を振り返ってみると、それなりに平和だったかも、と。


「知らない人にはついてっちゃだめよ」


くらいのことを注意されたくらいやな。
たいがい友達とキャッキャ言いながら、道草食いまくって下校しとったなあ。
カナブンとかセミとか神社で捕まえたり、川に入ってみたり。
今じゃ道草食ってたらどんな目に遭うかわかったもんじゃない。


15年くらいしか(!?)たってないのに、随分物騒になったもんや。




職場に戻る途中、きゃっきゃ言いながら下校する小学生3、4人を見かける。
そうそう、やっぱ子供はこう元気でなきゃ、アアかつての自身を見るようだと思って。


ただ一つ、僕らがもってなかったものを彼らは持っている。







そう、彼らの胸元に光る防犯ブザー。